遂に望みを叶えるモバイル端末登場?

 以前に携帯電話の自分史をまとめたことがあった(携帯勿忘草 - “ときたま”きょうもなぐりがき)が、個人的に電話よりもメール(実際のやり取りに加え、種々の記録・執筆のメモ代わりを含めて)を多用、さらには携帯電話のボタン入力をあまり好まない性分であったため、以前モバイル端末との併用時期があった。
 最初に手を出したのが1999年12月に発売されたNTTドコモの「エクシーレ」。当時はメジャー嫌いは変わらずながらも、ツーカーでポケットボード等の類がなかったことと、いちいち携帯電話とつなげるのが面倒臭くて、一体型メール専用種の発売に思わず飛びついたという次第。モモンガをキャラクターに女性をターゲットとした機種ではあったが、そこそこ売れたような記憶がある。当時利用のプロバイダも対応してくれたこともあり、旅先や会社で重宝したものだった。
 しかしそのうちに、画面が白黒であることやどうせならネットも見たいという欲求が強まることに。2001年にはブラウザボードでカラー版が出たため、エクシーレの代替わりには、と期待されたものの、同時期に出たエクシーレIIも白黒のままだった…。
 そうこうしているうちに、2002年4月にソニーがかの世界最小最軽量モバイルノートPC「VAIO U」を発売。ソニーっ子としては飛びつかないわけがなく、即効買い! 通信対応についてはDDIポケットの「C@rdH"64 petit CFE-01」をチョイス、月額980円定額のTwo LINK DATAを利用してネット接続専用にしたというわけである。エクシーレと比べてかなり重くなり、phsということで接続に難儀することもままあったものの、一時期はかなり使い込んだ。定宿の東横インが室内LAN整備を実施、会員無料開放を行ってくれたことも大きかった…ただし、栄えあるVAIO Uデビュー機のCpuはクルーソー、次第にもっさり感がイヤになり、私事によるライフスタイルの変化もあっていつしか埃を被るようになってしまっていた。

 その後は最低限のメモ書きで渋々携帯電話を使うようになっていたが、最近は再びキーボード入力型モバイル端末が欲しいと思うように…ただ気づけば、あれだけ一時期栄華を誇ったPDAが風前の灯となり、元祖機種のザウルスもいつのまにかHDDを積むとはいえそこそこな大きさになっている。何度か秋葉原の中古店にも足を運んだが、やっぱり買うなら新製品が良いよな、と思っているところに、ど真ん中を貫かれるような機種の登場と相成った。DDIポケット改めウィルコムが放つキーボード搭載PDAPHS端末「W-ZERO3 WS003SH」の12月発売が発表されたのである。
WILLCOM http://www.willcom-inc.com/ja/lineup/ws/003sh/index.html
『PCでもない、ケータイでもない。オールインワン型SIM STYLE。』のコピーもなかなか。本体価格は5万円程度、通信費用は別途精査するとして…うーん、触ってみて即買いしてしまいそうである。