国立マンション訴訟逆転

 こちらも激震?…と書くと被災地の方には失礼かもしれませんが、重要な問題でして。

国立マンション訴訟、住民側逆転敗訴…景観利益認めず(読売10/27)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041027-00000405-yom-soci
部分撤去認めず、住民側が逆転敗訴 国立マンション訴訟(朝日10/27)
http://www.asahi.com/national/update/1027/012.html

 あの1審からまもなく2年ですか…これまで日照権やビル風など具体的な受任限界に対する判決例であった中、いささか漠然とした「景観権」「景観利益」を認めた本件は画期的な判決である一方、具体的措置としてマンションの上層部の撤去までを認めたことは大きな反響を呼びました。
 で、今回は景観権そのものを否定し1審を取り消すという既存住民の完敗となりまして…やはり具体的に影響を及ぼすというものとはなかなか云い難いものがあっただけに判断としては妥当とも思うのですが、一方で行政認可を盾に突っ走る事業者側の対応も容認されるべきではないだけに、痛み分けが落とし処だとは思うのですが。