山古志の老女に涙 妙見の丘の先の虹に想いを馳せ…

阪神淡路大震災からまもなく10年…震度計で7を観測したという新潟県中越地震の苛烈さはいまなお続いています。
先日NHKで放映された、山古志村の老女には思わず貰い泣きしました。もともと半身不随の夫を抱え、手押し車で傾いた家から命からがら脱出して消防団に救助され、夫妻ともども長岡に避難。先日の一時帰宅ではひとり家に戻るも、余震の影響か更に家は傾いており、もう住めないと思ったのだろう、無事残っていた花瓶に野積みの花を挿して玄関に飾り、「30年ありがとう…」といったかのうちに泣き崩れ号泣されていました。辛うじて残っていた、夫が大好きな手作りの味噌を持ち帰り、慣れないパン食続きだったなかで味噌汁を飲んで夫婦一息入れたそうです。
母子3人が土砂崩れ被害に遭った長岡市妙見の土砂崩れ現場では、今なお取り残されている長女の収容作業も再開されました。無人重機による慎重なものですが、今日の夕方には現地に虹が掛かったそうで…母親に抱かれて安らかにあることを祈らんばかりです。そして2人の分もなどと周囲が重荷を背負わせることなく、長男にはその屈託なき笑顔で健やかであれと願います。